HOME>小泉八雲記念館
あいさつ
アイルランド人の作家、教育者、ジャーナリストで日本文化の紹介者として知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の資料を展示・公開する世界で唯一の単独施設です。近世の町並みが残る「塩見縄手」(松江城の北側の堀沿い)の小泉八雲旧居に隣接しています。八雲の没後、松江出身の岸清一博士やハーンの愛弟子たちの募金活動による浄財で1933年に建設されました。現在の建物は2代目です。こじんまりとした館内ですが、八雲の直筆原稿や初版本のほか、愛用の机・椅子・衣類などの遺愛品を中心に二百数十点を展示しています。また、映像展示では、「八雲の生涯」と代表的な作品「耳なし芳一」(『怪談』)をお楽しみいただけます。
八雲は1850年にギリシャのレフカダで生まれ、アイルランドで育ち、アメリカ、カリブ海のマルティニーク島を経て、1890年に特派記者として来日、1904年に東京で亡くなりました。松江では島根県尋常中学校の英語教師として1890年8月30日から約1年3ヶ月を過ごし、山陰地方の霊的世界にとりわけ深い共感を抱きました。後に妻となる小泉セツも松江の出身で、八雲は生涯この地と強い絆で結ばれました。
偏向の少ない異文化理解の姿勢、豊かな感受性と研ぎ澄まされた五感力で日本の美しさを見出し、発信した小泉八雲の世界をゆっくり堪能していただきたいと思います。
(小泉 凡)